「猫には手作りごはんのほうがいいですか?」
というご質問をいただきました。
今回はこのご質問にシッターなりにお答えしようと思います。
早速ですが、答えとしては
「手作りごはんでもいいと思いますが、注意が必要です」
になります。
それでは解説していきますね。
その前にシッターの考える手作りごはんのメリットとデメリットについてお話しします。
●メリット
・新鮮なものを提供できる
・添加物の心配がない
・アレルギーのある子の場合、アレルギー食品を避けられる
・喜んで食べてくれた時の飼い主の喜びも大きい
●デメリット
・用意に時間がかかる
・メニューを考えるのが大変
・栄養のバランスが難しい
・保存がききにくい
まず「手作りごはん」という表現を使われているところから、
日常の食事を指していると想像できます。
ねこちゃんは1日に2回以上、動物行動学からの理想の食事回数としては5~6回
食事を用意することになります。
例えば、1日に3回ごはんをあげるとなると、
1週間では21回、1か月では90回以上
手作りのごはんを用意します。
どういうメニューにもよるかと思いますが、
かなりの時間をねこちゃんのごはんづくりに
費やすことになることが想像つきますね。
お買い物に行ったりする時間も、メニューを考える時間もかかります。
例えばですが、ゆでたまごを作り、白身をほぐしたものをメニューとしましょう。
お鍋でゆでるのに、10分くらい。
冷ますのに20分くらい。
黄身と白身に分けてほぐすのに5分くらいでしょうか。
合計25分くらいかかります。
ただし、横着なシッターはレンジで使うゆでたまご器を利用しています。
もちろんゆでている間や冷ましている間は他のことはできますが
それなりに時間はかかります。
余談ですが、残った黄身をどうしようか?
という問題もあるのかなと思います。
飼い主さんが食べてしまえばいいのですけど、黄身だけ毎回食べるのは
飽きそうです・・・
(ちなみに量が多くなければ、多少の黄身もあげても大丈夫です)
それに栄養バランスを考えると毎回ゆでたまごの白身というわけにはいきません。
鶏肉の胸肉やささみをゆでてほぐしたものにしてみたり、
マグロの赤身のお刺身にしてみたり
肉魚のトッピングに青菜を茹でて加えてみたり。。。
メニューを考えるのはもちろん楽しいですが、継続するのは難しいですね。
あと、一番は栄養バランスでしょうか。
手作りごはんではバランスよく十分な栄養を摂取するのは不可能に近いです。
これについては多くの獣医師の方がおっしゃっています。
それに、手作りごはんの良さとして添加物がないところですが
その分保存がききにくいです。
先ほど例であげたゆでたまごですが、数回分をまとめてゆでることは
可能ですが、できればその日のうちに使い切りたいですね。
冷凍保存したにしても1週間でしょうか。
どうしても手作りごはんにはこだわりたいのであれば、
今はネット検索すると
ねこちゃん用の手作りごはんのメニューも沢山出てきますので
楽しみながら挑戦してみてもいいのではないでしょうか?
シッターは市販されているキャットフード(総合栄養食)で十分だと思います。
他の記事でもお話ししましたが、ペットフード安全法によって
添加物などは健康を害するほどの量が入っているフードは市販されていません。
カロリー過多には気を付けつつ、市販のフードにトッピングで
手作りごはんを加えてあげるといいかもしれないですね。
ちなみにシッターの家では、たまにささみをレンチンしたのをあやつにあげます。
レンジから漏れるささみのにおいに誘われて、みんなレンジ前に集合します!
待ちきれなくて、アツアツを急いでほぐしてお皿に盛りつけると
やけどしないの?大丈夫?と心配するシッターを横目に
いえ、横目もないです。一心不乱に食べ始めます。
4匹ともすごい勢いです!!
そういう姿を見れると飼い主としてすごーく嬉しいので、たまにです。
頻度は特に決めてませんが月に1回くらいでしょうか。
プレーンヨーグルトも以前はあげていましたが、今は誰も喜んでくれなくなりましたね。
話は戻りますが、栄養バランスを考えると市販の総合栄養食としているキャットフードを
メインに、飼い主さんの時間的経済的負担にならない範囲内で
おやつやトッピングで手作りごはんを加えてみるのがいいのかな、と考えます。
今回の回答が質問された方のお役に立てると幸せです。
そしてこのブログをご覧になった方にとっても参考になれば嬉しいです♪
「ねこちゃんとねこちゃんと暮らしている方の幸せを願って」います。
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※掲載している写真などは西谷ねこのお世話屋が撮影したものか、
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